第310回あいテレビ放送番組審議会 議事録

第310回あいテレビ放送番組審議会 議事録

開催日2023年9月 5日(火)出席委員数7名
委員長三浦 征紀
委員森本 三義(副委員長) 二神 透 白石 久美
中島 珠実 山本 亜紀子 太田 裕之
議事
(1)報告事項
BPO放送人権委員会で審理入りしていた
「番組『鶴ツル』の女性出演者からの申し立て」の審理結果(7月18日)
について報告しました。
・BPOは「人権侵害は認められず、放送倫理上の問題があるとまでは言えない」
 という見解を示しました。
・その上で、出演者が気軽に相談できる環境や職場でのジェンダーバランスなどの
 体制を整備し、出演者の健康状態に気を配ることなどの要望が付記されました。
・今回のBPOの決定を真摯に受け止め今後の番組づくりに生かします。
(2)審議事項
7月4日(火)~7月7日(金)放送の
『Nスタえひめ 特集:つなぐ豪雨5年の記憶』について審議しました。
放送内容において不適切な表現や問題はなく、
感想や意見が中心となりました。
委員から
・5年前の2018年7月の西日本豪雨災害。被災地である宇和島市、西予市を中心に
 当時の記憶と記録を基に復興状況などを再取材して4日間に渉って放送し、
 最終日には西予市の乙亥会館からの生中継を加えていた。
 忘れてはならない被災の原因や、避難の判断と方法などについて事象を基に解説
 と映像で分かりやすく編集されていて今後の参考になる良い放送だった。
 特にミカン農家の最大の生活の糧である農地の復旧遅れと、不公平感と合理性に
 欠ける点については心が痛む内容であった。
・浄水場の大規模な被災については、行政職員が当時の対応策や心情を、自ら撮影
 した映像を交えて伝えていて、臨場感と空気感が伝わった。
・数字的なデータについても丁寧に入れていて良かった。
・4日間に渉り地域及び住民の色々な想いと復興の全体像が分かりやすく
 伝えられていて、被災の体験や問題点を取り上げた有意義な放送で今後の参考
 になる貴重な記録だと思った。
 ライブラリーとして残せる価値ある資料となるのではないか。
・被災を機に地区から去っていく人もいれば、移住をして来る人もいる。今後は
 来た人をどのように受け入れ定住してもらうか、地区住民の努力も必要では
 ないかと思った。
・取材に携わったカメラマン、アナウンサー及びスタッフの連携が良く、安心して
 視聴できた。
・テレビ報道においては、映像とアナウンサーの存在は重要であるが、
 Nスタえひめのメンバーは硬軟のバランスが良く実に素晴しい。
などの感想や意見がありました。
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